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企画部海外貿易チームクロストーク

ベテラン社員（2009年入社）
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若手社員（2020年入社）

丸辰へ入社するきっかけを
おしえてください。

中国にいるときに日本語の専門学校で勉強していて。日本の会社で働きたいと考えていた時に、ちょうど丸辰の上海事務所が品質管理の仕事を募集していて、それをきっかけに上海丸辰に入社しました。なので本社での勤務は12年ですが、その前に海外拠点の上海丸辰で6年働いてます。
その上海丸辰で働いているときに、将来の自分のためを考えると日本の本社に行ったほうが勉強できるかなと。中国にいるとほとんど品質管理に関する仕事しかないので、本社だったら重要な仕事で幅広く活躍できるかなと考えて、当時の上長に相談して。それから日本に来ました。

僕は転職エージェント経由なんですけど、転職活動で一番重要視していたのが、語学を使えるのとモノづくりに携わることでした。前々職が、安全靴とか地下足袋を製造から販売まで一貫している、丸辰と同じで社歴の長い地方の会社で。発注から品質管理、現地の自社工場での技術指導など一連の製造過程に携わっていたので、その経験も活かせられたらなと。
それで紹介していただいたのが丸辰でした。それで企業調査とかしていくうちに、丸辰が扱っている商品とかモノづくりに対する想い、アットホームな雰囲気がホームページから伝わってきて、一度応募してみようと思ったのがきっかけです。

あとは面接時に担当していただいた方が、他社と比べて圧倒的に話しやすくて。緊張せずにあっという間に時間が過ぎたっていうのがあって、入社前から心地よい会社だなというのがありましたね。
あと当日から電話でアプローチがすごくて、「どう？」って積極的に（笑）それが結構大きかったですね。

丸辰の好きなところは
ありますか？

いろんな商品を作ってるので、幅広いカテゴリーの作り方を勉強できるのがいいですね。勉強した知識は誰にも取られない自分のものになるので、お得ですよ。

靴だけだと靴の知識しか入らないですしね、掘り下げた深い知識にはなりますけど。丸辰は広く浅くですけどそれがいいですよね。

私が良いと思うのは、入社の決め手でもあるアットホーム感ですね、親しみやすい方も多いですし。あと業務が商社にも近く、いろんな取引先と関われるのもいい所なのかなと思ってます。
担当商品がトラブルになることも多いんですけど、その度に自分一人で考え込まずに先輩方に聞いたりできる雰囲気はすごくいい職場だなと思います。
でも今はコロナで海外出張もできないので、今までの丸辰の貿易業務が経験できないのが厳しいですね。

正直言うと丸辰は田舎の中小企業なので、大手と比べるとたぶんルールとか厳しくないと思う。自由度が高いと思うので仕事がやりやすいはず。

たしかに働きやすいですね。干渉があまり無いのでやりたいことができるし。

緊張感がない？

緊張感はありますって（笑）
いい意味でルールがないというか。アットホーム感があってフラットなんですかね、社員同士の関係性もいいので。あとは扱っている商品も多いので、世の中にこういった商品もあるというのを知ることができるのも勉強になりますね。日常でもこの商品知識が役立つときがあります。

たまに友達と会ったときとか説明できるよね。お金を払って学ぶ知識を、逆にお金をもらいながら勉強できるっていう。

あと有給が取りやすい雰囲気というのも良い。運動会とか参観日とか子どもの成長をちゃんと見たい時に取れるので。
あと売上がいいと社員旅行で海外に行けるのもいいですね。私たち海外の人が、日本に来て、また別の海外に行かせてもらえるっていう。

僕はまだ行ったことがないのですが、過去の社員旅行の話を聞いているとすごい豪華な旅行だなって思います。

昔は貿易担当だと中国でパーティーもあったよ。取引先の中国工場のリーダーとかを呼んで、200人くらいかな、集まってみんなで食事して。連絡だけで顔を見たことない方とかと会うと、今後の仕事にも繋がるし。
プレゼントの抽選会もあって、日本から景品としてみんなで一人10kgのお米を持って行ったり（笑）このパーティーのために貿易担当は全員出張して、社内の重役の方とか他部署からも数名ずつ呼んで、各テーブルで通訳とかしたりして。バブルのにおいがするね（笑）

海外貿易チームの業務に
ついておしえてください。

簡単な説明にした方がいい？長くなるので（笑）
最初の商品企画を海外メーカーに問い合わせるところから量産まで、日本に商品が入ってくる時の品質管理や、販売後のアフターサービスまで全般的に携わってますね。商品を作ってから売るまでの全部です。社内で一番他部署と関わりの深い部署だと思います。

ほんと全ての部署にですね。初めは企画部内のデザインチームから案件や仕様書が届いて、それを元にメーカーとやり取りしてを進めて、決まったら具体的にモノづくりに入って。そうなると納期のこととか、実際に商品が倉庫に入ってきたりすると物流戦略部との関りもでてきて。販売後もカートンが潰れてたとかの報告も営業部から入ってきて。

それ以外にも、海外拠点の検品員とメーカーの工場長がケンカした、とかの連絡も来るよ（笑）あなたのところの検品員が厳しすぎる！って。サンプルと荷口に色差があるとか、じゃあ作り直せっていうのは簡単なんだけど、作り直せるかどうかの交渉もしないとね。
中国は不安定なことも多くて、簡単な商品だけど基本的なミスとか想定外のものがでてくるし。だからあらかじめ自分の中でここまでは大丈夫、これより悪いと日本ではトラブルになるっていう線引きをして先に指摘して改善しておく。トラブルが起こった後に動くほうが面倒になるので。やっぱり問題が起こった商品の返品とか大変苦労するね。名古屋の税関に相談しに行って、再入荷の場合は関税が掛かるんですか？とか。

貿易業務で一番大変なのは不具合対処ですね。

木製品の扇子とか、梅雨の時期を越えてから売れる商品なのでカビが出ちゃったりして。これはどっちの責任になるのか、とか話しにくいことがありますね。向こうは出港の時は問題なかったですよ、とか。FOB（貨物の引き渡し取引条件）なので出港前で問題なければ、船が動いた後はこちらの責任になるので。場合によってはトラブルで中国にすぐ飛ぶこともあったね。

今はコロナで行くことが難しいと思うんですけど、コロナ禍じゃなかったら重大なトラブルはすぐに行ったりするんですか？

現地に行かないと分からないこともあるからね。

話を変えるのですが、丸辰の貿易業務は「個」だなって思いますね。
前々職では割と「部」で動くイメージで、全ての情報を共有したりとか、何かあれば皆にcc入れたりとかして。丸辰は最初から最後まで一人でやってるのに最初は戸惑いました。手伝ったほうがいいかなと思うことでも、本人にしかわからない部分があって。丸辰は自社工場じゃなくて提携工場と担当者との繋がりで進めてるからでしょうかね。逆にその人と人とのつながりが強いから、その信頼関係で多少無茶な要望が通ることもあるんでしょうけど、貿易担当はいろいろ苦労してますね。
あと業務で心がけてるのは、商品企画の見積もり依頼は、企画者のデザインチームの方の立場に立ってどんなことを求めているのかとか、理想としている商品により近づけられるようにしたいなと思ってます。

なかでも嬉しかったのは、自分が初めて担当した取引先の商品が掲載商品として決まったことですね。これはもともと工場から提案された商品なんですけど、価格や品質で折り合いがつかなくて、そこから仕様変更などのアドバイスをいただいて試行錯誤して商品内定につながって。これは印象に残っている商品ですね。

デザインチームからももちろんだけど、こうすればコストカットできるとか、こうすればクレームが起きにくい仕様になるよとか、貿易担当にも商品知識があると良い商品に落とし込める確率が上がるので、スキルアップしていきたいよね。

今後の目標を
聞かせてください。

僕は早く一人前のバイヤーになることですね。僕が今担当している取引先は、丸辰との歴が長い会社が多いので、いざ問題があっても割と融通が利くというか、無理難題も応えてくれて。それは今まで先輩方が築きあげてきた関係性があるからだと思うので、僕も早くそういう取引先との良好な関係性を築いて「あなただからなんとかしてあげよう」と言ってもらえるようになりたいですね。

中国の人は仲良くなったら義理堅いですね。ちょっと損してても、お金じゃなくて今までの友情なんかを大事にします。
中国貿易はどんどん難しくなるよね。求められる品質レベルはどんどん上がって、中国側も人件費や材料費はどんどん上がって、だから今付き合っている取引先は大事にしないとね。

今後の目標は、買ってくれるお客様に役立つ商品をどんどん作りたいです。しかも長く続く商品を、1回だけの入荷で終わっちゃう商品もあってもったいないので。もっと市場に合う商品を作れたらいいなと思いますね。たまに景品が載ってるチラシとかに自分の担当商品があると嬉しいし、「笑顔をつなぐ販促品」をね。

あとはじめは想像してなかったけど、今は日本の人と結婚して、子どもができて、日本に家を建てているので。たぶん定年までは日本で働いて、それからは中国に戻るかな。その時、親は80後半かな。面倒見ないとね、一人っ子だから。